2011/12/11
BeatMaker2からMPC2000xlへのMIDI DATA移行について。

前回記事に書いたBeatMaker2。
いつでもどこでもTRACKのアイデアを使える形でメモできるので重宝しています。紙や録音アプリにメモするのとは違い、メモをDATAとしてそのままメインの制作環境に持ち込めるところが素晴らしいですね。 ...
私はBeatMaker2は基本的にはTRACKメイクの初期段階、アイデアやアレンジを練るためのプリプロ的な感じで使っているので、ある程度アレンジやフレーズが固まったらDATAをメインシーケンサーのMPC2000xlに移すことになります。
もちろんドラムの音色はほとんどの場合はMPCか別サンプラーに差し替えるのですが、この時にそのままMIDIファイルを持って行ってもPADのアサインは揃いません。
例えばBeatMaker2のPAD 01,03,04,06,07を使ってDRUMを組んでいたとします。
『01_Kick,03_Hat,04_SN,06_CYM,07_Tom』
このTRACKのMIDIファイルをそのままMPCに持っていき、MPCのPADにも同様の配置『01_Kick,03_Hat,04_SN,06_CYM,07_Tom』で、もっと高音質のサンプルをアサインしてやったとします。
これでBeatMaker2で作ったビートがもっと良い音質で鳴ってくれるはずなのですが、このままで音は鳴りません。
これはPADにアサインされているノートナンバーがBeatMaker2とMPCでは違うからなんです。
例えばBeatMaker2のA01のノートナンバーは#0。しかしMPC2000xlのA01は#37です。なので同じPADを鳴らすにはどちらかのノートナンバーを揃えてやる必要があります。私はMPCの方が使い慣れているので、そちらを揃えてみました。
ノートナンバーをBeatMaker2のPADに2バンク分合わせたサンプル音が入っていないPgmファイルを、BeatMaker2からのエクスポート用に今回作りました。
サーバーにもUPしておいたので、使いたい方はどうぞ。
下のBM2_pgmをクリックしてダウンロードしてください。
BM2_pgm
※ちなみにMPC2000xlのみで動作確認しています。他のMPCでもPgmファイルは互換性があった気がしますが未検証です。もし他MPCで試され動作した方がいましたら教えていただければ幸いです。またサポート等は出来ませんので、記事を読んで自分で理解できる方でよろしくお願いします。
<下記がUPしたPgmファイルの使い方です>
まず事前にBeatMaker2から移行したいMIDIファイルをエクスポートして、フロッピーやZIP/MOまたCF等あなたのMPCで使えるメディアでMIDIファイルをMPCにロードさせておきます。Pgmファイルも同様にロードしておいてください。
次にロードしたシーケンスのDRUMのtrackをみてください。多分写真の様にtrackの種類がDRUMになっていると思います。

今回ノートナンバーを揃える為、トランスポーズ(移調)する必要があります。ちなみにこのままですとトランスポーズできないので、いったんMIDIに切り替えます。

その後、DRUMのtrackを3オクターブ上に移調しましょう。MPC2000xlですとトランスポーズ+12を3回繰り返します。すると例えば今回のトラックですと下記の様にノートナンバーが移調されます。


その後DRUM trackの設定を下記の様にして、BeatMaker2で使っていたPADと同様の配置でMPCのPADにサンプル音をアサインしていけば新しい音で同じ様に鳴らす事ができます。

なぜBeatMaker2のDRUMtrackを3オクターブ上げるのかというと、MPC側がTRACKをDRUMに設定すると ノートナンバー#35以下はPADにアサインできないからなんですね。
文章にすると面倒くさそうですが、実際に行うのは1分もかからないと思います。
自分用のPgmファイルなので16PAD×2bank分しかノートナンバーを揃えていませんが、番号は順番に上がっていくだけだと思いますので、多く使いたい方はカスタムしてやれば問題ないと思います。
また私はMPCの方が熟知しているのでMPC側で合わせましたが、BeatMaker2側で簡単にあわせる方法もあるかもしれません。もしもっと効率の良い方法を知っている方がいましたら、教えていただければ嬉しいです。
それでは。


カテゴリ: ミュージック, エンターテインメント
販売元: INTUA - INTUA(サイズ: 511.7 MB)
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