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DIの接続や信号の流れについて。



前回の記事『 DIの役割について 』でDIの基本的な機能を説明しましたが、今回は接続や信号の流れについて簡単に説明したいと思います。

●ベーシストがライブで使う場合で説明しています。




前記事で説明したように、DIに入った信号は ローインピーダンスの信号に変換 され バランス転送で出力 されます。ただし入った信号はこの処理の前にパラって(2つに分けられて)、片方はDIのメイン回路へ送られ、もう片方はそのままDIから出力されます。パラで出力された信号は基本的にアンプへ接続するのに使われます。


DI-amp.jpg

ライブの時はほとんどの場合、この接続で使われます。




信号の流れを良く考えれば分かるのですが、ひとつの信号が途中で分岐して2つに分かれているので、PAに送られる信号とアンプに入った信号は別々になっています。 なのでアンプで音作りしてもそれはアンプから出る音だけに反映されるのであって、お客さんが聴く外音(PAからでる音)にはアンプでの音作りは関係ありません。


※もちろんアンプにマイクを立てて音を拾ってもらっている場合やベースアンプのLINE出力(プリアンプ以降の信号を出力するタイプ)からPAに送っている場合は別です。





厳密にはDI内部でパラになる部分の回路もバッファが入ってたりパッシブだったりと個体差はあると思いますが、基本的にはDIは大体こういった信号の流れになっていると考えて問題ないと思います。




ミキサーでもエフェクトでも機材を使いこなすには本質的な信号の流れをまず把握しておく必要があると私は思います。


使い方で覚えてしまうとDIのパラ出力はアンプに繋ぐものだと思い込んでしまう人がいますが、別にアンプでなくとも良い訳です。LINEのみでレコーディングする時などはアンプは要らないので、チューナーを繋いでおいても良い訳ですし、PCを使ってトラックメイカーがライブする場合でもパラ出力からライブ録音用にレコーダーに送っても良い訳です。




またミキサーなどのこういった説明も時間がある時にUPできたらと思います。


何か参考になれば幸いです。









by dubreel  at 22:22 |  機材(ハード) |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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Author:dubreel


レコーディング/マスタリングスタジオ「studio dubreel」のBLOGです。

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