2014/08/31
fabfilter Pro-Q2 素晴らしいアップデートでした!

前回の記事 で書いたように早速fabfilterのPro-Q2アップデートしてみました。
昨日はスタジオ仕事前にバグや動作チェックは出来なかったので、本日動作チェックし実際のMIXで使ってみました。
※ちなみに下記レビューはMac10.7 PT10での動作になります。
まず単純に気になっていたのが以前のセッションファイルで使っていたPro-Qと互換性があり、そのままQ2に置き換えられるのかなっと思っていたのですが、別のプラグイン扱いでPro-Q、Pro-Q2ともに混在させる事ができました。
なので以前Pro-Qを使っていたセッションにはPro-Qのままです。
で実際MIXで使ってみた印象ですが、非常に素晴らしい進化になっていると感じました。
まずfilter slopeが96 dB/octまで対応してくれただけでも個人的にはアップデートする気だったのですが(笑)、実際に触ってみてbell型もslopeが選択できるようになっている点が想像以上に便利でした。 下記の写真を見てもらえれば分かりやすいと思います。周波数ポイントは違いますがGain&Qの数値は一緒でslopeが96dB/oct、48dB/oct、12dB/octとなっています。

左から96dB/oct、48dB/oct、12dB/oct。
これによって以前にもまして必要なEQカーブを描くことが可能になっています。
例えば下記のようなカーブは以前ではサクッと作りにくかったです、、、まぁPro-QはEQポイントがいくらでも追加できますので複数ポイントを組み合わせてイメージに近い出音は出せていましたが、Pro-Q2方がよりイメージに近い音作りが出来ますね。

また私はフェイズモードのセレクトは、基本的にトラックの音質にあわせて選択しています。もちろん大切な音ほど解像度高めのリニアフェイズにするケースが多いですが、zero latencyモードの方が良い結果になるTRACKもあるので、出音を聴いて判断しています。
今回はそこに新しくNatural Phaseモードが追加されました。音の方向性が増えるのは嬉しいですね。
他にもアナライザに以前のPre-EQ, Post-EQに加えてSC(サイドチェイン) modesが追加されたのも便利ですし、3つのモードもボタンでオン・オフできるように変わったのもPro-Qに比べて何気に便利です。
アナライザ画面で直接ドラッグしてEQできる機能は、個人的にはあまり使わないかなぁっと思いましたが直感的な操作なので人によっては重宝すると思います。
フルスクリーン表示もオンオフ簡単にできるので細かいEQをしたい際には良いです。
fabfilterのpro-Qは愛用しているプラグインのひとつなので今回のバージョンUPは非常に嬉しい進化でした。
今まで以上にイメージした音と作り出せるEQになっていると思います!
このレビューが参考になれば嬉しいです。
それでは。