2010/02/27
DAW環境向けマスタリングについて
studio dubreelでは、
通常のMIXやマスタリングに加え、
『DAW環境向けマスタリング』を 行っています。
ただスタジオを訪れるアーティスト等からは、
どういったものか分かりにくいっといった意見が多いので、
BLOGの方で分かりやすく説明しておこうと思います。
studio dubreelのDAW環境向けマスタリングとは、
一言でいえばMIXとマスタリングの中間のようなものです。
通常のマスタリングでは2MIXにしたものを素材としますが、
この方法ではマルチの素材を持ってきてもらいマスタリングしていきます。
マルチ素材とは言っても、スタジオにMIXを依頼する際に持ち込むようなイジっていない素材ではなく、 DAW内部でMIXが完了しているものを、トラックごとに書き出してもらい(トラックごとのエフェクト処理やオートメーション処理も行った状態で)持ち込んでもらう感じです。
つまり持ってきてもらったマルチ素材をprotoolsに読み込み、そのまま再生したら完成のMIXが聴ける状態ですね。
下のような順序で作業します。
---------------------------------------------------------------------
protools(マルチ素材,24bit/48k~96k等)→アナログMIXER→アナログCOMP→DAT
DAT→protools(2MIX,16bit/44.1k)→wav.file→マスターDISC ---------------------------------------------------------------------
※→(矢印)は全てアナログで接続している状態です。
●この様な方法をとるのには2つ理由があります。
1つは、DAWソフト内部で音を混ぜるより、アナログの質の高いMIXERで音を混ぜた方が、
音質的に優れている事です。特に音数が多いTRACKなどではより違いが出ます。
ただし使うアナログ機器はマスタリングで使えるグレードのもので、
電源やケーブルにも質の高いものを使う必要があります。
もう1つの理由はサンプリングレートやビットレートを、
内部の演算でダウンコンバートしない方が音質的に有利な事からです。
例えばprotoolsを24bit/96kで再生していても、それをアナログで出力して、
別のマスターレコーダ(DAT)に録音するため、計算でビットを変換することは行わなくて良くなります。
聴き比べてみれば分かりますが、
PC内部演算でコンバートしたものは特有の音の変化があり、
それは心地よくない変化なんですね。
アナログでビットを変換したものに比べると、空間も感じられにくく解像度も低くなる印象です。
通常のマスタリングより少し時間が多くかかりますが、
わざわざ手間がかかるだけの価値ある音に変わります。
うちに来るトラックメイカーやアーティストで一度このマスタリングをされた方は、
次からは必ずそれを指定してもらえるので、やはりこのマスタリングの音質を気に入ってもらえるんだと思います。
ざざっと方法とメリットを説明しましたが、
次回の記事で、他にもあるメリットを説明してみようと思います。
それでは。
通常のMIXやマスタリングに加え、
『DAW環境向けマスタリング』を 行っています。
ただスタジオを訪れるアーティスト等からは、
どういったものか分かりにくいっといった意見が多いので、
BLOGの方で分かりやすく説明しておこうと思います。
studio dubreelのDAW環境向けマスタリングとは、
一言でいえばMIXとマスタリングの中間のようなものです。
通常のマスタリングでは2MIXにしたものを素材としますが、
この方法ではマルチの素材を持ってきてもらいマスタリングしていきます。
マルチ素材とは言っても、スタジオにMIXを依頼する際に持ち込むようなイジっていない素材ではなく、 DAW内部でMIXが完了しているものを、トラックごとに書き出してもらい(トラックごとのエフェクト処理やオートメーション処理も行った状態で)持ち込んでもらう感じです。
つまり持ってきてもらったマルチ素材をprotoolsに読み込み、そのまま再生したら完成のMIXが聴ける状態ですね。
下のような順序で作業します。
---------------------------------------------------------------------
protools(マルチ素材,24bit/48k~96k等)→アナログMIXER→アナログCOMP→DAT
DAT→protools(2MIX,16bit/44.1k)→wav.file→マスターDISC ---------------------------------------------------------------------
※→(矢印)は全てアナログで接続している状態です。
●この様な方法をとるのには2つ理由があります。
1つは、DAWソフト内部で音を混ぜるより、アナログの質の高いMIXERで音を混ぜた方が、
音質的に優れている事です。特に音数が多いTRACKなどではより違いが出ます。
ただし使うアナログ機器はマスタリングで使えるグレードのもので、
電源やケーブルにも質の高いものを使う必要があります。
もう1つの理由はサンプリングレートやビットレートを、
内部の演算でダウンコンバートしない方が音質的に有利な事からです。
例えばprotoolsを24bit/96kで再生していても、それをアナログで出力して、
別のマスターレコーダ(DAT)に録音するため、計算でビットを変換することは行わなくて良くなります。
聴き比べてみれば分かりますが、
PC内部演算でコンバートしたものは特有の音の変化があり、
それは心地よくない変化なんですね。
アナログでビットを変換したものに比べると、空間も感じられにくく解像度も低くなる印象です。
通常のマスタリングより少し時間が多くかかりますが、
わざわざ手間がかかるだけの価値ある音に変わります。
うちに来るトラックメイカーやアーティストで一度このマスタリングをされた方は、
次からは必ずそれを指定してもらえるので、やはりこのマスタリングの音質を気に入ってもらえるんだと思います。
ざざっと方法とメリットを説明しましたが、
次回の記事で、他にもあるメリットを説明してみようと思います。
それでは。