2011/03/01
iPHONE録音アプリ、『WavePad』と『iProRecorder』の比較。
この記事を書いた時にはなかった再生音の問題がアップデートでwavepadに出てきました。
詳細はこちらの記事にありますので、あわせて読んでみてください。↓
以前紹介した録音アプリ『WavePad』 改悪アップデートか…?(2011 8 13)
詳細はこちらの記事にありますので、あわせて読んでみてください。↓
以前紹介した録音アプリ『WavePad』 改悪アップデートか…?(2011 8 13)
前回のアプリ紹介記事、
『iPHONE、素晴らしいフリー録音アプリ。WavePAD』 の続きです。
前回紹介した様に、高解像度な録音が可能(最高32bit/44.1kH)で、
さらにiTUNEからファイル転送もできる『WavePad』。


カテゴリ: ユーティリティ, ミュージック
販売元: NCH Software - NCH Software(サイズ: 2.5 MB)
全てのバージョンの評価:




さらに波形編集なども可能な点を考えると、
『iProRecorder』はもう要らないなっと思っていたのですが、今は使い分けしています。
今回は同じ楽器を同じ状況で録音したファイルをupしましたので、
それを聴きながら両アプリの使い分けについて書いてみます。
録音アプリを探している人の参考になればと思います。
まず、使い分けについて。
私がどう使い分けているかというと、
WavePad
●長尺で高レート録音したい時
●あとで制作に使うかもしれないなぁっと考えた時
●基本的にMACのライブラリにファイルは転送
●長尺で高レート録音したい時
●あとで制作に使うかもしれないなぁっと考えた時
●基本的にMACのライブラリにファイルは転送
iProRecorder
●ボイスメモや曲のアイデアのメモ用途
●アイデアをパッと録ってメールで人に送ったりしたい
●基本的にiPHONEで再生する
●ボイスメモや曲のアイデアのメモ用途
●アイデアをパッと録ってメールで人に送ったりしたい
●基本的にiPHONEで再生する
っといった感じになります。
これはもちろん『iProRecorder』が、iTUNEでファイル転送できないから
という事も原因のひとつなんですが、 実は録音後の音質も使いわけの重要なポイントになっています。
※この記事を書いた時は出来ませんでしたが、現在はitune転送対応しています。
関連記事>>> 録音アプリ『iProRecorder』がiTune同期対応。(2011 5 28)
関連記事>>> 録音アプリ『iProRecorder』がiTune同期対応。(2011 5 28)
次の比較録音を聴いてみてください。
今回、スタジオで民族打楽器ダラブッカを同じ状況で44.1kH/16bitで録音しています。
プレイヤーから一定の位置にiphoneを固定して両アプリでレコーディング。
楽器のセレクトは私がよく録音していて音質の違いが分かりやすいからです。
まずは録音しただけのファイルを聴いてみてください。
※ここで聴ける音はmp3になっています。非圧縮wavは ここ からダウンロードしてください。
iProRecorder未処理
WavePad未処理
どうでしょうか?
WavePadの方が録音レベルが低いですよね。 wavepadは録音時にREC LEVELが設定可能になっていて、自分の場合あとで制作に使っても大丈夫な様にかなり余裕をみてレベルを低めに設定しています。
なので、もっとレベルを上げる事もできますが、音割れしやすい印象があるので、
ここまで低く設定しなくとも、ある程度は低くめに設定した方がよいと思います。
ちなみにiProRecorderの方はレベル設定はないので、細かい調整はできないです。
ただし自動的にアプリ内である程度の音処理がなされていると思います。
スタジオで聴いた感じ、コンプかリミッターで音量を持ちあげ、軽くドンシャリ気味にEQ処理もされていると思います。このアプリは音質が良いという評価が多いですが、この味付けがいい感じに設定されているんだと思いますね。
なので、パッと録音してiPHONEで再生するのであれば、iProRecorderの方が音を聴きやすくしてくれるので楽です。なので自分の場合、ボイスメモや曲のアイデアなど後で確認するだけの用途ならばiProRecorderの方が手間いらずで便利なんですね。
ただやはりiProRecorderの方は一定の処理が自動的にされるので、音に癖は出てきます。
次の音源は先ほどのファイルを聴きやすくする為、スタジオで簡易的に処理したものです。
iProRecorder処理後
WavePad処理後
どうでしょうか?
具体的にはリミッターをかけ音量を上げています。 ただiProRecorderの方ははじめから音量も十分上がっていたので変化は少ないです。またWavepadの方はリミッタ処理+EQ処理も軽くしています。
2つの違いはスピーカーによっては分かりにくいかもしれませんが、WavePadの方が元音には忠実です。
エンジニア的な発想ですが、録音時は何も味付けがない方が後から料理しやすいんですね。
ですので後から制作で使用するかもしれないものに関してはWavePadの方が便利ですね。
私にとっての両アプリの違い、分かっていただけたでしょうか?
ただこの比較や使い分けは少しエンジニア発想が強いので、ビジネスで使用する方は、
どちらのアプリでも特に問題ないのでフリーのWavePadが良いかもしれませんね。
会議などで長時間録音する方は、Wavepadで録音して内臓のエフェクトの『ノーマライズ』か『コンプレッサー』 で音量をあげて、iTUNEで転送してやればいいんではないでしょうか?
どちらにしてもWavePadおすすめのアプリです。
何かの参考になればうれしいです。
感謝!
Re: 感謝!
コメントありがとうございます。ここ1ヶ月ブログ更新できなくてコメントも気がつきませんでした。少しでもお役に立てたなら幸いです。