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KORG MS-20 修理&メンテナンス②

故障したKORG MS-20を直す為に頼んでいたパーツが届きました。



故障したのはハイパスフィルタのカットオフの可変抵抗、 100kΩBカーブだったので入手は難しくないのですが、 オリジナルについていたのは基盤に取り付けるタイプでした。

もしかしてMS-20用に特注したものかもしれなく、このタイプのものを探すと時間がかかりそうでしたので、今回は普通に入手可能なタイプを購入し、取り付けを少し工夫して対応することにしました。



つまみがつけれる様に軸だけ同じローレットタイプにして、
基盤には写真の様に配線をハンダ付けして繋ぐことにしました。
ms_re1.jpg


基盤とパネルの位置を考えて、配線の長さを決めて可変抵抗にハンダ付け。
ここでの長さ決めは実物であたりをつけたりして、丁寧にやった方が良いです。
私は長めにしておいて取り付けで微調整すれば、と簡単に考えていて、 見事に2回失敗しました…(笑)。









次に取り付けですが、今回はハンダするのに2重基盤になっている部分が邪魔なので、
これを取り外します。これは白いプラ部分でロックしているだけなので簡単に取り外せます。
ms_re2.jpg









そして壊れた可変抵抗のハンダを吸い取り、取り外します。
外した後は綿棒に無水アルコールをつけてヤニや汚れを落としてやります。



そして先程、配線をハンダ付けしておいた可変抵抗をハンダ付けします。
ハンダ後はパネルにきちんと収まるように他の可変抵抗の位置や高さにあわせて、
今のうちに微調整しておくと良いです。


※ただし今回の様に単線や硬めの線で繋いだ場合は、無理に動かすと基盤や抵抗が壊れることがあるので、慎重に…。



こんな感じになりました。
上の段の右から2番目が交換したものです。

ms_re3.jpg


そしてパネルに基盤を戻してネジとナットを締めていきます。
今回は2回失敗の後だったので、パネルにはすんなり収まりました(笑)。









そして鍵盤とサイドパネルを取り付け、無事完成。

音出ししてみましたが、少しつまみの回し心地は重くなった程度で、
音は問題なく元通りに復活してくれました。


このシンセは音作りの自由度も高く、フィルターの音も素晴らしいので、
これからも長く使っていきたいと思います。


それでは。









by dubreel  at 21:49 |  機材(ハード) |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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Author:dubreel


レコーディング/マスタリングスタジオ「studio dubreel」のBLOGです。

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