2011/11/18
iPHONE録音アプリ、『iRig Recorder』と『iProRecorder』の比較


カテゴリ: ミュージック, エンターテインメント
販売元: IK Multimedia - IK Multimedia US, LLC(サイズ: 2.5 MB)
全てのバージョンの評価:


下の記事で紹介した録音アプリ『iRig Recorder』の音比較を今回やってみました。
今回さらに使い勝手の良い録音アプリを見つけましたので、紹介します。 ボイスレコーダーとしても優れていますが、特にミュージシャンの方におすすめの録音アプリです。 ...
比較アプリは『iProRecorder』です。


カテゴリ: ビジネス, ミュージック
販売元: BIAS, Inc - BIAS, Inc(サイズ: 1.8 MB)
全てのバージョンの評価:



このアプリも良い音質でしたが、 『iRig Recorder』、
さらにバランス良い音で録音できるアプリだと思いました。
また今回は『iRig Recorder』の利点である録音レベルをコントロールできる点をいかして、同じ音源をオンマイク/オフマイクで録り分けてみました。一般の方にはオンマイク/オフマイクは馴染みのない言葉かもしれませんが、音を聴いてもらえれば分かると思います。
まず試聴前に録音レベルが設定できる事のメリットを書いてみます。
iPhoneで録音する時に録音レベルが設定できないアプリですと、録音したい音源(仮にパーカッションだとします)の近くに置いたら音量がありすぎて音割れしてしまった場合、音割れしないところまで音源からiPhoneを離してやって録音しますよね。
基本的には音源から遠ざけてやれば音量は小さくなっていくので、この方法で問題ない気もします。
ただ音源から離れていくという事は音源とマイクの間の空間も広くなっていく事にもなります。これがオフマイクの状態なんですが音源とマイクの間の空間が多くなっていく分、録音される音に残響成分も多く含まれることになるんですね。
分かりやすく言えばエコーが多くかかった様な音になってくるという事です。
※シビアにいえば一概にオフマイクといっても部屋の特性によって残響感など色々変わってきますが、ここでは分かりやすく簡易的に書いてます…。
今回紹介している『iRig Recorder』は録音レベルが変更できますので、音の大きい音源でも録音レベルを小さめに設定してあげればオンマイク、つまり残響の少ないはっきりした音で録ることができます。また意図してオフマイクで録音したい時には音源から離してやれば良いわけですね。
こういった点が録音レベルの調整できる便利なところですね。
実際に音を聴いてもらえば違いは分かると思います。
録音条件
音源はスタジオで簡単に打ち込んだ音楽をスピーカーから再生してオフマイク/オンマイクで録音。 打ち込みはMPC2000XLとMS20のみでシンプルにしました。空き時間にやったのでMIXもアナログ卓でその場で混ぜただけです…(笑)。でも比較はしやすい様に高域から低域まである音にしました。
音源はスタジオで簡単に打ち込んだ音楽をスピーカーから再生してオフマイク/オンマイクで録音。 打ち込みはMPC2000XLとMS20のみでシンプルにしました。空き時間にやったのでMIXもアナログ卓でその場で混ぜただけです…(笑)。でも比較はしやすい様に高域から低域まである音にしました。
またアプリの音質の違いもチェックしたかったので、一緒に『iProRecorder』も録音してみました。 『iProRecorder』も録音レベルは調整できませんが録音時にリミッタ処理され音割れしにくいので、音源(今回はスピーカー)に近いオンマイクの位置で録音してあります。
『iRig Recorder』オンマイクと『iProRecorder』オンマイクはiPhoneは動かさず全く同一の条件で、アプリのみ変更して録音してあります。
では聴いてみてください。
※できれば音質の良いスピーカーかヘッドホンで聴くのを推奨します。
『iRig Recorder』オンマイク 音源から約50cm
『iRig Recorder』オンマイク 音源から2m程度
『iRig Recorder』オフマイク2 スタジオのドアを開けて3.5m程度
どうでしょうか?
オフマイクになるにつれて、音の方も残響の多い遠い感じの音になっていくのが分かると思います。こういった録り分けがしやすいのは良いですよね。また『iRig Recorder』は録音前にヘッドホンからリアルタイムに音が聴けるので録音する前にどう録れるかが分かるのも便利だと思います。
次は『iProRecorder』のオンマイク録音です。
『iProRecorder』オンマイク 音源から約50cm
う~ん、『iRig Recorder』と比べるとかなり低音がカットされてしまっていますね。あと音量調整が出来ない分、リミッタ処理されているのと(簡単にいえば自動音量調整みたいなものです)、iPhoneで聴きやすく処理されている様なので良くも悪くも音が脚色されているイメージがありますね。
バランスよく録音したいなら『iRig Recorder』の方がベストだと思います。
機能的にも録音レベル調整やリアルタイムモニタもあるので、録音前により良い音で録れる場所を見つけるのも楽ですよ。また時間のある時にそういった使いこなしについても書けたらなっと思います。
『iRig Recorder』おすすめの録音アプリですよ。


カテゴリ: ミュージック, エンターテインメント
販売元: IK Multimedia - IK Multimedia US, LLC(サイズ: 2.5 MB)
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