2011/12/10
iPhone/iPadのトラックメイクアプリ BeatMaker2
最近購入したトラックメイクAPP 『BeatMaker2』。


カテゴリ: ミュージック, エンターテインメント
販売元: INTUA - INTUA(サイズ: 511.7 MB)
全てのバージョンの評価:





私は基本的に音源制作にはハード機材だけを使っているので、DAW系やトラックメイク系のiOSアプリは必要ないと考えていましたが、結果的にBeatMaker2はかなりお気に入りのアプリになりました。
いつでもどこでもTRACKのアイデアを使える形でメモできるので重宝しています。紙や録音アプリにメモするのとは違い、メモをDATAとしてそのままメインの制作環境に持ち込めるところが素晴らしいですね。
BeatMaker2の各音源は個人的には全パートを最終MIXまでもっていくのは厳しいのですが、それでもアレンジやGROOVEを考えるのには必要十分な音質と機能ですね。というかよくよく考えると携帯でここまで出来るというのは単純にすごいよなぁっと思ってしまいます…(笑)。
また各音源の音質が甘くてもBeatMaker2はTRACKをMIDIファイルで書き出す事が可能になっています。MIDIファイルは分かりやすく言えば演奏だけの情報が入ったファイルです。なのでMIDIファイルを外部シーケンサー(うちではMPC)に移してやれば各パートをそのままのフレーズやGROOVEで、音色だけサンプラーやアナログシンセなどに差し替えることが可能なんですね。
TRACKメイクの工程は大体下のような感じだと思います。
●アイデアを思い付き、実際に音に出してある程度の形にしていく。
●DRUM、bass、上音等、必要なパートのフレーズをアレンジしていき、自分の考えているGROOVEに構築していく。
●大まかな全容が見えてきたら各パートの音色や周波数レンジを考え、さらに細かく音作りしていく。
●DAW等のレコーダーにマルチで録音。そしてMIX。
●必要があればまた前の工程戻りつつMIXをつめていき完成。
●DRUM、bass、上音等、必要なパートのフレーズをアレンジしていき、自分の考えているGROOVEに構築していく。
●大まかな全容が見えてきたら各パートの音色や周波数レンジを考え、さらに細かく音作りしていく。
●DAW等のレコーダーにマルチで録音。そしてMIX。
●必要があればまた前の工程戻りつつMIXをつめていき完成。
私はAKAI MPC2000XLをメインシーケンサーとして愛用していて、他のオールドサンプラーやアナログシンセ/VAシンセを音源として使いTRACK等の音源を制作しています。そして普段からアイデアが浮かんだらスタジオに入ってその制作セットで作っていました。
ただ先程あげた工程のはじめの2つ。
ここに関してはまだ絵コンテ的な部分なので、それほど音質などを重視しなくても良い部分なんですね。むしろ思いついたアイデアでパッと色々試せたりするスピード感の方が重要な部分なんです。
今まではアイデアを思いついても制作セットのセッティングに15分位はかかっていました。常設できれば良いのですがスペースの問題上、スタジオの仕事があれば制作のセットは一旦バラさなくてはいけないんですね。そんな感じでアイデアを試したり育てたりする時においては、あまり効率の良いものではなかったんです…。
そういった意味では私にとって『BeatMaker2』の導入はものすごい作業効率のUPになりました。スタジオ内にいない時でも出先でも寝起きでも(笑、意外と思いつきます)アイデアが浮かべばどんどんメモしていき、スタジオに持っていくレベルまではアレンジやフレーズを練るのも『BeatMaker2』でどこでも行えます。
これが2000円以下の価格ってのが信じられないですね~。
ただBeatMaker2からMIDIファイルをMPC2000XLに持っていくとドラムのPADアサインがズレてしまいます。これはBeatMaker2とMPCのPADのノートナンバーが違うからなんですが…。
それもそんなに難しくなく対応可能ですので、またBLOGで紹介したいと思います。
それでは。